カザフスタンの首都は今から20年前にアルマトイからアスタナに移されました。アスタナの街は日本を代表する建築家故黒川紀章氏が設計をしたことでも有名です。
アスタナはカザフ語で「偉大なる都市」という意味。近未来的な建物が並び、市の全体の完成は2030年を目指して進められています
アルマトイから首都アスタナまで寝台列車で行ってきたので、チケットの購入方法と列車乗車レポをご紹介します。
アルマトイからアスタナへの行き方
基本は、列車か飛行機の選択になります。
飛行機は1日4社18便も飛んでいて、航空券の値段は6,000円前後。
列車の場合は時期により変動あり。アスタナ万博開催時は一番人気の時間帯が19,000テンゲほどと高く、シーズン時以外は1万テンゲ前後らしいです。
アスタナ行き列車チケットの購入方法
まず、アルマトイの北にあるアルマトイ2駅で列車チケットを購入します。
こちらがアルマトイ2駅。アルマトイ駅というのもあるので注意。
⇩場所はコチラ
チケットの購入場所
建物内に入り、所持品検査が終った後に右へまっすぐ進みます。
受付で聞く方法もありますが、私の時は英語が分かるスタッフが不在でした。
※撮影禁止のため写真はありません。
切符売り場には窓口がたくさんあり、独自で購入出来る切符マシンもあり、どこで購入するのか迷ってしまいました。でもここにある旅行会社、窓口もマシンでも切符の値段は同じとのこと。
で、私は英語が通じる旅行会社で購入しました。
欧米人旅行者が数人いましたが、意外と待ち時間はなくスムーズでした。
チケットの値段と時間
調度私が買いに行った時に席に空きがあったのは下記の通り。
※基本は1日3本あります。
- 17:21発-翌日6:21着 所要時間13時間 クーペ 19,055テンゲ
- 14:12発-翌日9:49着 所要時間18時間 クーペ 10,314テンゲ
※クーペは1部屋4人の寝台のこと。クーペより下のエコノミーはすでにいっぱいでした。
一番人気なのがやはり最短時間で着く列車ですが、ちょうど夏のハイシーズンでEXPOがあったため2倍ぐらい上がってました。これなら飛行機で行ったほうがいいなと思っていたところ、スタッフのお姉さんが「時間はかかるけど安い列車があるよ」と教えてくれました。
エアコン付きか聞いたら、お姉さんはあるから大丈夫!と言ったこの言葉を信用したのが後に大きな間違いだったことに気付きました(泣)8月のアルマトイはとても暑いです。
アスタナ行き当日
午後2時過ぎ発の列車だったので、駅周辺にあった食堂で昼食を済ませました。
しかしながら、列車の出発は30分ほど遅れて少し待ちました。
自分が乗る車両へ行き、乗務員に列車チケットと身分証明書を見せます。
チケットは提示ではなく乗務員に渡します。渡したら返ってこないので事前に席番号を頭に入れておきましょう。(提示だけだと思っていたので焦りました)
車内の様子
こちらが車内の廊下。
すべての車両はクーペで各部屋にドアもちゃんとありました。
クーペ内の様子。
1部屋4人で上段と下段に分かれています。
私達が乗った時は旦那だけ男性でほかは年配女性1人、若い女性が1人でした。
大きい荷物は上段の横にも置けるスペースがあります。しかし、荷物を大量に持って来る人もなかには結構いたので荷物を置けるスペースがない!なんてことも。早めの乗車をオススメします。
食堂車があるという情報もありましたが、私が乗った安い列車はありませんでした。列車の車体が古い型で最短で行く高めの列車は最新型の列車のようです。しかも、旧型は冷房なし!エアコンは冬用の温風エアコンのみでした(泣)もちろん、お茶も配ってくれるとかそんなサービスもないし、途中物売りが来ることもありませんでした。
いよいよ出発
カザフスタンの広大な土地を窓から見たいと思い選んだ列車旅でしたが・・、すぐ日は落ちるし、広大すぎるカザフスタンだからこそ、ずっと地平線ばかりで窓からの風景は結構退屈。
街から街も遠いため、携帯の電波もほとんど入りません。
真夏で西日がずっと入り、車内は夜でも暑く寝苦しかったです。窓は開けっ放しにしても涼しくもなく温風が続き、砂埃が結構入って来てました。ああ、これは飛行機にすれば良かったなと後悔。なので8月に乗る方は要注意です。
お湯は注ぎ放題なので、カップラーメンは食べれます。
食べ物はパンやカップラーメン、お菓子は多く持参したほうがいいです。真夏で車内は暑かったため、2ℓの水は足りませんでした。
スーパーで買った日本のマルちゃのカップラーメン。値段は高めなのに味はマズかったです。同じ寝台に乗っている人たちが結構お菓子やパンもくれたりして、なんとか凌げました。カザフスタンの方はフレンドリーで親切。
トイレの水が出ない!水道もない!
これはかなりショックでした。
トイレに行ったら水が既になく、他の駅に寄っても給水されないままでした。
手も洗えないのでウェットティッシュ持参は忘れずに。歯を磨きたくても磨けませんでした。
機能面ではインドのスリーパーのほうがまだマシだなと思いました。水出るし、顔洗えるし・・。
アスタナに到着
予定より30分遅れでアスタナに到着。
ここからタクシーで宿で向かいましたが、EXPO万博開催中だったため、どの白タクも値段は高めの設定で2,000テンゲでした。
もしまた列車に乗ることがあるなら、次回は絶対高いクーペに乗ります!
以上、アルマトイからアスタナまでの列車レポートでした。