棺桶パンとは?
中国語では『棺材板』と呼ばれ、油で揚げた食パンの中身をくりぬきアツアツのシチューを入れたもの。台南3大名物の一つとして台湾では知らない人がいないくらい有名。
今となっては台湾全国で食べることが出来ますが、このメニューを発案したのは台南にある『赤嵌點心店』というお店。
初期は鶏レバーを使っていて「鶏干板」という名前でしたが、後にここへ良く通っていた大学教授が「棺材板」と言い始めたことがきっかけで『棺桶パン(棺材板)』と変わったそうです。
過去に鶏レバーはコレステロールが高く、抗生物質が含まれていたため海鮮と鶏肉に変更されました。
棺桶パン発祥の食堂『赤嵌點心店』
台南駅から2キロぐらい離れた中正路康樂市場内にあります。タクシーで行けば5分ほど。
場所は少し分かりにくいですが、中正路の道路脇に沙卡里巴という看板がある路地に入り少し歩いたら奥にこの『赤嵌點心店』はあります。
ちなみに沙卡里巴とは日本語の盛場の音をそのまま漢字であてたもの(笑)
私は平日のオープン時間に来たため、中には誰もまだいませんでした。席数は思っていたより多いです。
この『赤嵌點心店』は70年続く老舗のお店。早速これから食べるのが楽しみです。
赤嵌點心店のメニュー
てっきり名物の棺材板と数種類のメニューしかないと思っていましたが、ご飯、麺系、スープ系と結構豊富にあります。台湾人のブログ情報によると定番の棺材板はもちろんのこと豆腐羹(豆腐スープ)やランチセットも人気だそうで。
11時に来てその後ランチを食べる予定だったため、とりあえず定番の棺材板のみ注文。日に個数限定でカレー棺材板もありますが、定番のほうが美味しいとウワサ(笑)
注文して10分ほど、お目当ての『棺材板』が来ました!60元
シチューと香ばしいパンの香りが食欲をそそります。
棺材板の蓋を開けると、美味しそうなシチューがあふれて来ました。意外とたっぷり入ってる。
蓋をとるとこのような感じ。すごい具沢山!!鶏肉とイカがゴロゴロ入っている!なんて豪華なシチュー(笑)
早速食べてみると、これはなんとも美味しい!!
油で食パンを揚げているのでカリッとした香ばしさがあり、トロミのある濃厚なシチューとマッチします。
確かに、シチューを中に入れるには揚げておかないと土台として成り立ちませんね。ただトーストしただけではこの食べ方は不可能。
ちなみにここの食パンは特注で作っているため、油で揚げていても油っこくならないようになっています。なので意外と油っこくないんです。
でも、油で揚げたパンと具沢山シチューなので結構ボリュームはあります。普通の女性だったらこれだけでお昼ご飯になりそうです。
他店の棺材板は食べたことがないので食べ比べはしていないのですが、大満足出来る美味しさでした。台南に来たらこれも是非食べて欲しい。
台南へお越しの際は是非台南3大名物の一つ赤嵌點心店の棺材板をお試し下さい。
住所:台南市中正路康樂市場沙卡里巴內180號
ホームページ:http://www.guan-tsai-ban.com.tw/tw/index.php
アクセス:台南駅からタクシーで5分ほど。徒歩は30分。
営業時間:11:00-21:30
定休日:年中無休